28日(土)は犠牲祭の日(EID-UL-AZHA)。27日(金)と30日(月)は国全体が祝日となり、先週末は友人の実家に遊びに行ってきました。EIDの前週ぐらいから、市内で牛やヤギを良く見かけるようになりました。イスラマバードの空港に向かう途中でも、トラックに乗せられた牛を発見。
パキスタン人の友人が犠牲祭の意味について教えてくれました。
やっと子どもを授かった予言者イブラーヒームは、ある日神から息子を犠牲として神に捧げるよう命じられました。苦悩の末、神の仰せの通り犠牲として捧げようとした瞬間、神はイブラーヒームの息子を子羊と差し替えました。息子を犠牲にしなさいという命令は、イブラーヒームの忠誠心を確認するためだったということです。現在になっても、この教えに由来し神への忠誠心を示すために、毎年、牛、ヤギやラクダなどを犠牲にする儀式が各家庭で行われてるそうです。
友人の家に着くと、5匹のヤギがいました。ヤギの場合は、収入のある人が1人1匹買うそうです。ヤギはEIDの前日に家に到着し、首輪などで装飾されていました。餌をあげ、翌日まで可愛がって手入れされています。愛情を持って手入れした家畜を犠牲にすることが良しとされているからということです。私はというと、ヤギの鳴き声や朝方に聞こえるアザーンの音で、数時間に一度目が覚めてしまいました。。
28日当日朝、家族中の男性陣は7時半頃からモスクにお祈りに行きます。私が朝起きると、「イード・ムバーラク!」と家族のみんなが挨拶をしてくれ、EIDの朝食べるとされている食べ物(名前は忘れてしまいましたが、小麦粉・卵・砂糖などで出来ているスイーツ)を出してくれました。
その横で、ヤギの呻き声が・・・。犠牲にされたヤギの3分の1は貧しい人たちに、3分の1は親戚や友人に、残りは自分の家用にと分けられるそうです。ショックを隠しきれない私に、友人のお父さんから「マキが食べているヤギやチキンもこのプロセスを経ているんだよ」と言われました。確かにその通りだなぁ。
友人の家は複数世帯が一緒に住んでいるのですが、お嫁に来ている女性たちは夕方には彼女達の実家に帰省しました。また、友人のお母さんからはお年玉のようなお小遣いを頂きました。EIDには、大人が子どもにお小遣いをあげるそうです。なんだか、日本でいうお正月ととても似ています。
朝ご飯。日本ではあまり朝ご飯を 食べていませんでしたが、この日はカレーとナン。 |