2014年5月1日木曜日

Krizmah

こちらにきて、ソーシャルビジネスやNGOを立ち上げたパキスタン人のリーダーたちがたくさんいることに、とても驚いています。当たり前だけど、現地の人たちによる、現地の人たちの為の様々な取り組みが、もう既にそこにたくさんあるんですね。今日はKrizmahのカバンを紹介します!

お気に入りの赤のクラッチ。木と鳥がモチーフです。セレクトショップでたまたま見かけて衝動買いし、後からいわゆるソーシャルビジネスの会社だと知りました。

赤のクラッチ 木と鳥がモチーフ

Krizmahは、パキスタンのKP州(ハイバル・パフトゥンハ州)にあるチトラル県の女性が刺繍した布を使って、カバンやお財布などを作っています。女性の収入向上を目的に、チトラル県出身のデザイナー女性2人が2010年に会社を立ち上げました。

ローカルパートナーの団体にデザインを送り、そのデザインをもとにチトラルの女性たちが刺繍をし(もう少し大きめのカバンで丸3日間かかると聞きました)、製造は他の都市で行っているそうです。この刺繍技術はチトラル県のエリアの女性たちに昔から受け継がれているとか。同じローカルパートナーを使ってチトラルの女性たちに刺繍をしてもらっている会社が、Krizmahの他にあと2つありますが、私は中でもKrizmahが一番お気に入りです。Krizmahは金具はイタリアから輸入していて(だから値段が高いんだ・・)、革はパキスタンのものを使っています。

チトラル出身のデザイナー2人だからだと思うのですが、チトラルの自然をモチーフにしたデザインがとても活き活き感じられ、パキスタン、チトラルらしさが出ていて大好きです。

ちなみに、パキスタン政府が定めている最低賃金は月8000ルピー(約8000円)。先日出張先で使ったレンタカーのドライバーさんは、毎月20000ルピー前後稼いでいる様子で、子ども4人の学費に月12000ルピーかかるのだそうです(クリスチャンだから、教会の学校に送っているそうです。だから比較的安いのか?)。ご飯用のナンは1枚数ルピーで、カレールーは数十ルピーが一般的。パキスタンではめずらしく奥さんも働いているから、なんとか学費をマネージできているのかな。

カバンは100USD〜300USDの価格設定。チトラルの女性たちは月いくらぐらい収入を得ているんだろう。Krizmahはパキスタン人のお金持ちかパキスタンに住む外国人が主なお客さんなのだと思います。

先日Founderの1人Alamさんにお会いして話を聞いてきました。
この出会いの縁を、なにかに繋げて広げていけたらなと思います◎