2013年9月4日水曜日

ずっと気になっていたこと

東京で3年間担当していたパキスタンの水案件のその後がずっと気になっていて、今日、その案件に入ってくださっているコンサルタントの方にお会いし話を伺ってきました。案件形成を始めたのは今から5年ほど前のこと。

やっぱり、制度を変えること、人の意識と行動を変えて、それを組織に定着させていくには、長い長いプロセスと忍耐が必要なんだなと痛感。その間、私たちも担当者が代わり、相手の組織にも人事異動がある。強制しても変わるものでもなく、やる気がある人がいるとは限らない。当事者が納得感をもって取り組めることに取り組み、成果を見える化してモチベーションを維持し、取り組みの意義を実感してもらい、適切なインセンティブが働く仕組みを作ること。私たちがリードし過ぎても、援助が去った後の取り組みは持続的でない。

案件の活動、設定する目標、成果指標などなど、セクターによってある程度replicableなフレームワークがあるのかもしれないけれど、その組織の歴史や風土、そこで働く人たちやリーダーのキャラクターや考え方が違えば、やっぱりアプローチもそれぞれになってくるのだと思う。

その組織で働く人たちから、謙虚に学ぶ姿勢と、同じ目標を共有する努力を通じて、信頼関係を築いていくプロセスを大切にしたいと思う。今の担当案件でも出来るかなーと不安もあるけれど、あと残りの期間で出来ることをしていきたい。

○○さんはこういう性格ですよねーとか、△△さんは最近休職から戻って来たんですよーなどなど、コンサルタントの方との話はかなり盛り上がりました。素晴しいコンサルの方に引き続き案件に入ってもらっていることにとても安心。感謝です。