2013年7月2日火曜日

"a Copacabana Building"-ブラジル映画祭

"a Copacabana Building"という映画を観に行ってきました。
ブラジル大使館が主催している映画祭で上映された作品の1つです。

ブラジルの有名なCopacabanaビーチの近くにあるアパート。そこに住む12組の住人へのインタビューから成る映画。アパートには、276部屋に500人ぐらいの、lower middle classの人たちが住んでいます。綺麗なアパートではなく、質素な作りの、1ルーム&キッチンの決して広くない部屋。

仕事が無くて路上で物売りをしているの中年男性、お互い二度目の結婚で、最近大げんかをして窓から飛び降りそうとしたと楽しそうに話す老夫婦、5歳の子どもを育てながら生活している20歳のシングルマザーの女性、道ばたで強盗に遭って銀行のカードを盗まれた経験を泣きながら話し、でも今はボーイフレンドとラブラブだと嬉しそうに話すお婆さん、インタビュアーと目を合わせない英語教師の女性、40年以上このアパートに住み続け、違う部屋に10回以上も引っ越しているおばさん(なぜ?笑)、「自分の人生のテーマ曲」と言って、思い入れがあるという歌を熱唱する中年のおじさん。

ブラジル人のlower middle classの人たちの日常。
質素な生活をしていて、今までそれぞれ色んな経験をしてきた人たち。
「大変だろうな・・・」という境遇にもいながら、何かそれ以上を目指すこともなく、今置かれている状況を納得して(ある意味諦めの状況にあるのかもしれないけれど)受け入れ、色々あったし今も色々あるけれど、「まぁ、これが私の人生なんだよね」と妙に説得力のある雰囲気を醸し出しながら、肯定的に捉えている雰囲気が伝わってくる、ユーモアや笑いも飛び交うインタビュー。

こういう人生の捉え方ってあまり日本人には珍しいかもね、と帰り道、一緒に映画を観に行った同僚と話していました。日本人だったら「自分はこんなに大変な人生を送ってきたんだ・・・」と悲観的になりそうだけど、と。この違いはどこから来るのだろう。

最近はサルサを始め、何だか自分の中でラテンが流行ってきている感じです。
次のお休みはラテンの国に行ってみたいな〜


大好きなムルタン焼きのお店で買い出し

パキスタンのパンジャブ州ムルタンという都市で
作られる、伝統的な焼き物

かわいい

美しい濃いブルー。
ここにくると色々欲しくなってしまう

2013年6月21日金曜日

世界難民の日

6月20日の今日は、世界難民の日。

最近慌ただしい毎日だったのですっかり忘れていたところでしたが、日本でも世界各国でも色々なイベントが催されたみたいです。オフィスからまっすぐに帰って来てしまったけど、イスラマでも何かあったのかな。イスラマバードにも、市内から車を少し走らせると、ソ連によるアフガン侵攻、9.11以後パキスタンに逃れて来たアフガン難民のキャンプやアフガン人コミュニティがあります。

開発援助を仕事にしたいと思うようになったのは、色々なきっかけがあるし、緒方貞子さんの影響も大きいけれど、大学1年生の時に、日本に逃げてきた難民申請中だったアフガニスタンの男の子と友達になったことが一番大きいように思う。もう10年前のことになる。

今までインフラ案件を担当することが多かったけれど、やっぱり私の行動の原動力となるのは、現地の人たちが何を考えているか知り、その人たちの希望や意志の実現のサポートがしたいというもので、彼と出会って感じたその想いは10年経った今でも全く変わっていないことに自分も驚いています。残念なことに、イスラマバードは私の原動力を突き動かしてくれるような現場が遠い。。

アフガン人の友人とは今でもメールのやり取りをしています。
素敵な家族を持ち、元気にしているそうです。

2013年6月5日水曜日

advice for the life



be happy 
be smiling
and open your mind to the newness


even if what you have expected doesn't happen, just be happy
don't worry, and just wait
the things will be surely coming later


if you are sad, try to be smiling physically 
which makes the things changed to the right direction suddenly


if you are waiting something happened, don't wait for it
start to meet people, expose you to the newness, and create the opportunities

 
then, gain your knowledge, read a lot, experience a lot, 
and try any chances in the world to strengthen your expertise


open your mind to the newness, and
be happy 
be smiling



2013年5月12日日曜日

パキスタンの行方

「PTIに投票する人、手をあげて!」

興奮した様子で食事中に声をあげたのは、パキスタンKP州に住んでいるマダム。中高年のパキスタン人男女6人と一緒に夕食を食べていたときのことだ。6人中5人がすぐに手をあげた。手をあげなかったけれど、残りの1人もPTIを支持していると言う。「もうこの国の政治にはうんざり。Changeが欲しいの!!」とマダムは続ける。


PTIとは、パキスタン正義行動党(Pakistan Tehrik-e-Insaf:PTI)という政党のことで、元クリケットのスター選手であったイムラン・カーンにより1996年に設立された。なぜ彼がそこまで人気なのか。私が着任してからだから今年の秋か冬に、米のワジリスタン(FATA)での無人機攻撃に対する抗議デモを行い、ラホールにガン医療病院を設立、病院への寄付金は何に使われたかすべてホームページで確認することができるそうだ。彼はクリーンな政治を、汚職のないパキスタンを、と呼びかけている。


実施機関との会議の帰り道、車内でパキスタン人のナショナルスタッフに、「選挙キャンペーンが盛り上がって来てるね〜」と言うと、「私はPTIに入れるわ!」と(私は聞いてなかったのだけど)。新しい政府何を期待する?と聞くと、「物価もどんどん高くなるし、教育を受けても仕事を見つけられない若者がたくさんいる。」と続けた。経済の安定と雇用機会の拡大を期待しているのだと言う。

5月11日(土)、今日が選挙投票日。

民主選挙によって選ばれた政権が任期を全うし、民主選挙によって新たな政権を選ぶのは、建国後66年の歴史の中で初めてのことになる。建国以来3度の軍事クーデターを経験したパキスタンは、民政と軍政が交互に続いていた。

パキスタン人の友人たちは、Facebookで投票所で3時間列び投票を済ませて来た!と報告、支持する政党の旗を首に巻き、家族と取った写真をアップ。その他のパキスタン人も、応援する政党のリンクを連日Facebookでシェアする熱狂ぶりだ。

対米関係、対印関係、アフガンとの国境地域の安定、電力不足、治安や電力不足は経済の停滞にも影響する。既に開票作業に入っていて、明日にはだいたいの結果が分かると言う。これからのパキスタンの行く先は如何に。

2013年4月28日日曜日

スリランカへの旅

4月の初めにお休みを頂き、スリランカに行ってきました。
たくさんの大自然とキラキラしたビーチと両方を満喫できる島国。イスラマバードでは少し高めのシーフードも満喫し、豚もビールもたくさん食べ飲み、最高なバカンスでした。



スリランカには北海道より少し小さい国土に、2,000万人ぐらいの人たちが住んでいるそうです。世銀のデータによると、1人あたりのGNI(Gross National Income:
国民総所得)は2,580USD(2011)と、パキスタンの2倍以上!(ちなみにパキスタンは1,120USD(2011)。)


一緒にご飯を食べた援助関係の仕事をしている女性は、「田舎の方にいっても、それなりの生活はしている(テレビがあったり)」と言っていた。テレビがあるということは、電気も来ているのだろう。私は、首都コロンボ、内陸部のマータレーやシーギリャを訪れたが、どのエリアも道路(国道か州道)が綺麗に整備されているのにはとても驚いた。舗装もされているし(道路に穴がないし、デコボコしていない)、車線もキレイな白で塗られているので定期的に良くメンテナンスされているんだろうな。現地の人は、マータレーは首相(だったかな)の故郷だからお金が良く落ちるんだ、と言っていたけれど、それもあるのだろう(パキスタンも同じような話はよく聞く)。とは言いつつも、コロンボ市内の渋滞は本当にひどく、北部は2009年に終結した内戦(政府軍とLTTE(タミル・イーラム解放の虎))からの復興プロセスの中。




今回の旅は、大学卒業して以来会っていない友人がスリランカで平和構築の仕事をしているので、彼女を訪ねにいくためでもあった。高校・大学と一緒だった彼女だったが、まさか同職に就くとは思っていなかった。6年ぶりの再会とは思えないぐらい、お互い変わっていなくて、学生時代の友人というのは本当に居心地が良いものだな。そして、彼女はとっても逞しく、そしてさらに優しくなっていた。




AYU PIYASAにも宿泊。日本人とスリランカ人が経営されているリゾート施設で、緑に囲まれた宿泊施設の景色に一目惚れしすぐに予約をしたのけれど、ホテルに着いて初めてアユルヴェーダ施設だという事を知る。笑 ビールも大好きなコーヒー(スリランカなのに)も飲めず、食事は野菜中心のオーガニックフード。最初は少しへこんだけれど、360°緑に囲まれ、静かな場所で鳥と虫の鳴き声だけが聞こえ、朝6時半からヨガ、午前・午後でアユルヴェーダのマッサージをしてもらい、ハイキングにいったり、夕方はスタッフの人と一緒に仏様へのお祈りにいったり、本当にリラックスな日々だった。

 朝食.朝からたっぷり頂きました。
朝食にはいつもたっぷりのデザートが。




朝ヨガから戻る時間帯。木々の間から射す光が本当に美しかった。
今回の旅で一番好きだった時間。

アフリカの大地で

会社の先輩がアフリカのウガンダ駐在になったというニュースが届いた。

いつも明るく前向きで、お酒好きで、がははーっと大胆に笑うところも大好きな先輩。
飛行機が着陸する時に窓から見えるアフリカの大地の景色を思い出すと、「うぉーーーっとアドレナリンが出てパワーが湧いてくる」と言っていました。ご主人もアフリカの他の国に駐在中の先輩。理解のある組織だなーと思う、新幹線で会える距離、という訳ではないけれど、ご主人と同じアフリカの地で、持ち前の明るさでアフリカライフを楽しんで欲しいな。

アフリカには大学4年生の時、PLASというNGOでウガンダとケニアに行ったっきり。パキスタン駐在中に、またアフリカに行ってみようと思う。

2013年4月14日日曜日

運命的な出会い

先週うっかりコンタクトレンズを着けたままソファーで朝まで寝てしまい、
朝から身体がだるかったので、リフレッシュしようと、お昼は会社の近くにあるホテルのカフェへ。カフェに行く途中で、おしゃれな若者たちがexhibitionの準備をしていて、なんと、ずっと気になっていたLettuceBee KidsというNGOがイベントの準備をしているところでした!

通りがかりの女性に「あなたこの団体で働いているスタッフ?」と声をかけると、
彼女は、ちょっと困った感じで「うーん、そうよ」と。
何かおかしいなー、どこかで見たことがある人だなーと思い、
「もしかして、この団体のfounder?」と聞いたら、「そう!」と。
彼女はLettuceBee Kidsの設立者であるCEO、Sarah Adeelだったのです。

彼女にずーっと会いたくて、NGOについて調べたり、コネクションを探っていたのですが、こんな形で偶然に出会えるなんて。人はずっと心で願っていれば、会いたい人とも会えるんだな。さっそく今度会う約束をし、彼女の想いに触れ、色んな話が出来るのが今から楽しみです◎

LettuceBee Kidsとは、パキスタンのストリートチルドレンを支援しているNGOで、物質的(食事やシェルターなど)な支援だけでなく、子どもたちの精神、感情、知識の面での成長を支援するために、食事、音楽、アート、養子縁組の仲介等の活動をしています。物質的な支援だけでなく、子どもたちが自立して生きて行けるようにな持続的な仕組みづくりを目指した活動を取り入れているのだそうです。Board of advisorの顔ぶれも豪華で、スタッフの役割もバランスが取れていて(MBAを持っているスタッフ、メディカルドクターの資格を持っているスタッフなど)、どんな組織の運営をしているのか聞けるのも楽しみです。


イベントが始まる前。
活動の写真や、ストリートチルドレンが
書いた絵が飾ってありました。

夜、イベントにも招待してもらいました。
たくさんのパキスタン人学生たちがボランティアで
手伝いをしている姿に感激。
子どもが書いた絵を使ったノートとカード。
if you don't like where you are, move.
you are not a tree.