2013年1月20日日曜日

ザ・チーム

一時帰国中、たくさんの人と会っては色んな話をしてきました。
パキスタンでの生活は、私にとってはとても快適で、仕事も面白いけれど、日本に住む良いところは、すぐに足を伸ばせば、色んな仲間や先輩たちと会うことができ、語り合えることだなぁと実感。

中でも印象深かったのが、最近マネジメントのポジションに就き自分のチームを持ち、仕事が楽しくてしょうがないという友人。「チームで仕事をすると、1人だったときより大きなことを成し遂げられるし、何よりも喜びが深い。」と。

東京で働いていたときは、あまりチームを意識してこなかった私。
こちらに来てからは、パキスタン人とペアになって同じセクターを担当するようになり、パキスタン人の仕事をマネージする仕事も担当するようになりました。「喜びが深い」という言葉がとても気に入り、「そうか、チームだ!」というひらめきと同時に、彼女の言葉がとてもしっくりきました。

大きな組織になればなる程、部署間の調整に追われ、自分の立場に留まった貢献に終止してしまいがちですが、私は、パッションのあるチームを作り、お互いに助け合う、ヘルプし合う関係作りに、少しでも貢献していきたいと思う。

友人が紹介してくれた、齋藤ウィリアム浩幸さんの本「ザ・チーム」には、こんなことが書いてありました。

「チームは、単なる人の集まりであるグループとは違う。」
「チームは、異質な人間がある目標を実現するために熱意を持って助け合う組織のことだ。」
「チームは失敗を許容する。イノベーションもアントレプレナーシップも、失敗を恐れず、リスクをコントロールする能力も、チームがあって初めて生まれる。」
「チームの前提条件は、お互いの弱みを知っていること。本音でお互いの弱点や失敗談を話すことによって、自然に信頼感が生まれてくる。コンフリクトが発生しても、相手の発言の背景も分かるようになる。」
「チームとして何をやろうとしているのか?」「チームをどうやって作ったのか?」が重要。


実家のベランダから見た初日の出。
今年はどんな1年になるかな。楽しみです。

エコミスモ

年末年始に休暇を頂き日本に一時帰国し、ずーっと欲しかったエコミスモ(ECOMISMO)の商品を買ってきました!キーケースは友人への誕生日プレゼントに、ポーチは自分用に買いました。



エコミスモとは、フィリピンで活動するNPO法人アクションの貧困層女性支援を通じて製作された商品を販売し、町の美化、環境保護を目的に活動するブランドです。

大学1年生の時、漠然と援助の仕事に興味があったけれど、何から始めたら良いか分からなかったので、大学のボランティアセンターに行って紹介してもらったのがアクションだった。

アクションはもともと、孤児院やストリートチルドレン支援の活動をしていたけれど、孤児やストリートチルドレンを減らすために何ができるか、子ども達が路上で働かずに学校に通うためには親が仕事に就かなければいけない。貧困地域で雇用を生み出しながら、町の美化や環境保護にも貢献できるように、と新たな事業を始めた代表の宗ちゃん。その思いに加え、持続的な事業の仕組みもすごい。


大学1年の春休みに参加したワークキャンプ。もうそれから9年ぐらい経つから、孤児院のジャイラホームで出会った子どもたちはきっと大きくなっているだろうなぁー、まだみんなジャイラホームにいるのかな、またいつか会いにいきたいな。


お店には、カラフルで目を引く色々な商品が並んでいました。

2012年12月26日水曜日

keep on growing

"I am really exciting because I don't know what will happen to me after this!!!"と満面の笑みで話をしをしてくれたのは、この3ヶ月間一緒に仕事をしてきた国際機関の友人です。2年間の任期を終えNYに帰ることになり、先週farewell lunchをしました。12年間ポリオに関わってきた彼は、"I reached my satisfaction in polio"と言い、今は新たな関心分野があるので、次どのような仕事をしようか考えているのだそうです。"I want to keep on growing"と続けます。

恐らく彼は50歳後半。その年になってもなお、新たなチャンスにワクワクし、新たな関心分野を追求し、成長し続けることを楽しんでいるなんて、素敵だなぁと思いました。そして、保健セクターの中の更にポリオの分野で、12年間のキャリアを積んで初めて「満足するレベルに達した」という彼の言葉を聞き、私はまだまだこれからだな、と痛感。


今まで、電力、上下水、教育、廃棄物、地方開発などなど、色々なプロジェクトを担当してきたけれど、他の援助機関の人たちとの関わりはそんなに多くありませでした。東京ベースの仕事だったからかもしれないけど。ここにきて、保健セクターを担当することになり、国際機関のパートナーたちと日々連絡を取り合いながら、一緒にどんな取り組みをしていったら良いか考えるのは、私にとって新たな仕事のスタイルで、とても楽しんでいます。

今までの仕事、関心分野、パキスタンへの支援をどのようにしていったら良いかなどなど、話は収まることなく続き、本当に楽しいひとときでした。このような出会いに恵まれたことに感謝。いつか彼とまた仕事が出来たらいいな。



外国人が多いからか、イスラマバードもクリスマスモード。
ホテルやレストランにも綺麗なツリーが。








2012年12月22日土曜日

カラーシャ族からの贈り物

パキスタンでタンゴを習い始めて2ヶ月ほどが経ちました。
あまり上達している感はないけれど(笑)、楽しくレッスンを続けています。
レッスンの後、先生や他の生徒さんと一緒に、カフェでカプチーノを飲みながら、色々な話をするのが日課です。

今日はカラーシャ族の住む谷に旅行に行ってきた先生の話で盛り上がりました。

カラーシャ族とは、ハイバル・パフトゥンハ州(KP州)のチトラル県にある3つの谷に住む、非イスラム教の少数民族のことを言うそうです。昔から独自の信仰と伝統文化を持っていた人たちを、他のイスラム教徒はカフィール(異教徒)と呼んでいました。パキスタンとの国境に近いアフガニスタン側にも同様の人たちが住んでいましたが、19世紀末にアフガン王にイスラム教への改宗を迫られ、チトラル王国に統括されていた人々のみが強制改宗を免れたそうです。

彼らは、アレキサンダー大王の元でやってきたギリシャ人兵士の末裔という話があったり、紀元前1500年頃にロシア南部からアフガニスタンに移動し、定住するようになったアーリア人の末裔という話があったりします。

12月上旬から20日前後まで続く新年を祝うお祭りに参加してきた先生から、カラーシャ族の女性たちが編んだ素敵な紐をいただき、今日はそれを首にかけながらみんなでレッスンをしました。

行ってみたいなー。私がパキスタンに居る間に治安も良くなり、KP州にも、チトラルにも行けるようになれば良いのにな。


カラーシャ族の女性たちが編んだ紐。編むのに1本5日程度かかるそうです。

カラフルでとてもきれいに編まれています。
先生は歓迎の印に、首に何十本もこの紐をかけてもらったとか。



2012年12月16日日曜日

カラチ

先週出張でカラチを訪れました。
2年振りのカラチ。以前はカウンターパート機関とホテルの往復だったのですが、今回は車で市内・郊外を色々見ることができました。

この仕事をしていて良かったと思う瞬間はたくさんあるのですが、真剣に国や地域の発展のことを考え仕事をしている実施機関の人たちとディスカッションをしたり、アイディアを出し合ったりしながら仕事をしている時、心から楽しいと思うことがあります。

電力案件を担当していた時、電力公社のトップと幹部たちが、この国の電力需要にどう対応していくべきか今後の投資計画について真剣に議論していた時。水道局の職員が、安全な水を24時間提供するために財政基盤をどう強化していったら良いか話している時。今後の保健セクターの政策を考えるTechnical Conferenceに休日も返上で参加し議論している政府関係者たち(私が出会う現地の人たちは、組織の中の偉い人ほど、遅くまで、たくさん働いているかも)。

こういう瞬間に立ち会ったとき、自分は開発援助の主体にはなり得ないなと思うと同時に、そのサポートを出来ることに喜びも感じ、また自分ももっともっとスキルアップしていかないと、といつも思います。

カラチ市郊外の様子。マーケット。
イスラマバードの景色とはほど遠いけれど、
他の地域の風景もこんな感じなのだと思います。


カラチ市内

土曜日、カラチのNGOで働いていた同僚が
おしゃれなカフェに連れて行ってくれました。



パキスタンの冬

昨日、一昨日とずっと雨が続いていたイスラマ。
9月末に赴任してきて、こんなに雨が降ったのは初めてだった。
この季節の雨は珍しいらしい。

イスラマの冬は寒い寒いと聞いていたけれど、朝と夜が特に寒い。
外は今(夜の1時)8°ぐらい。東京と同じぐらいかな。

赴任してきた頃は暑さも和らぎ始めた季節だったので、今までとても快適に過ごしてきたけれど、ここにきてみんな暖房を使うようになったからか、計画停電(1回1時間)の回数が増えたり、ガス不足でガスストーブをつけられなかったり、シャワーのお湯もぬるくなったり、水圧が弱くシャワーのお湯の量も少なくなったり。改めてインフラの大切さを実感。

職場のパキスタン人の同僚に愚痴をこぼすと、みんなも「ここ数日お湯が出ない」「私の家はガスは来るけど、水が出ない」などなど(みんなどうやって生活しているのだろう)。

そう言えば、前任に物件探しの条件を聞いた時、「ガソリンスタンドの近くだと、冬にガスが来ないことがあるかも。」と言っていたなぁ。。

家の屋上から見える夕日

輸入品がたくさん売っているお店。日本製品
(醤油、酢、カップラーメン、おせんべい、片栗粉、ゼラチン、うどん等々)も売ってます。




2012年11月27日火曜日

for the women, by the women

面白い記事を発見。いつか彼女お店が開店したら、ラホールに行って寄ってみたいなー。

                   +++

パキスタン人のSonia Bokhariさん26歳が、ラホールのショッピングセンターに女性のための女性によるレストランを開店する。ILO(International Labor Organization)Islamabad Officeが始めたビジネストレーニング&ビジネスプランコンベで彼女が優勝。「hospitalityの分野、サービス分野で、女性は男性よりも活躍できる」(Sonia Bokhariさん)。

*ILO Islamabad Office のHP*
http://www.ilo.org/islamabad/whatwedo/eventsandmeetings/WCMS_191934/lang--en/index.htm

*The Nationの記事*
http://www.ilo.org/islamabad/whatwedo/eventsandmeetings/WCMS_191934/lang--en/index.htm